AGA治療で後悔…デメリットの理解とその対策

突然ですが、私と夫には共通の友達が数人います。先日二人でこんな会話をしました。

もしかしたら皆さんも、AGA治療に興味を持ちながらも、デメリットが気になって一歩踏み出せないでいるかもしれません。今回は、AGA治療の基本から、副作用やデメリット、実際に後悔したという声を集め、その対策を分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

AGAの基本情報

AGAとは

AGAとは男性型脱毛症のことです。男性ホルモンの働きや遺伝によって、主に思春期以降の成人男性に生じる脱毛症のことです。一部女性にも発症することがあります。

男性ホルモンの代表格であるテストステロンが、毛髪を作っている毛乳頭細胞まで運ばれると、5αリダクターゼ（5α還元酵素）という物質により、より強力なジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変化します。そして毛乳頭細胞でこのジヒドロテストステロンが受容体（アンドロゲンレセプター）と合体すると、毛乳頭細胞はサイトカインを放出し、このサイトカインが毛母細胞の受容体にキャッチされると、細胞自然死（アポトーシス）が引き起こされます。これによって毛母細胞が死んだ毛髪が抜け落ちるのです。

AGA治療とは？

AGAは、主に男性ホルモンの影響で髪が徐々に細く短くなり、薄毛が進行していく状態です。なのでホルモンのバランスに影響を与える薬による治療がメインになります。効果を高めるために、頭皮の血行を良くする薬が併用されることが多いです。他の病気と同じで、AGAについても早めの治療が効果的とされています。

AGAの治療に使用される薬とその仕組み

それでは、代表的なAGA治療薬とその作用についてみてみましょう。

フィナステリド

男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素（5αリダクターゼ）を抑え、抜け毛を減らす効果が期待されます。最も一般的な月のコストは約1,500円〜7,000円程です。

デュタステリド

５αリダクターゼの働きを抑えるのはフィナステリドと似ていますが、５αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅠ型を阻害しますが、Ⅰ型もⅡ型も両方とも阻害するのがフィナステリドです。そのため、より強力にホルモンの影響を抑える薬とされています。月のコストは約2,000円〜10,000円程。

ミノキシジル

血流を改善し、毛母細胞の活動を活発にする効果が期待されています。濃度5％までの外用薬で月のコストは約1,000円〜3,000円。濃度6％以上は処方箋が必要で、月額5,000円～10,000円程度が相場です。

また内服のミノキシジルは必ず処方箋が必要になります。月額で5,000円〜15,000円程度かかります。

カルプロニウム

頭皮に塗る外用薬で、カルプロニウム塩化物とも言われています。血管拡張作用があり、頭皮の血流を改善することで、毛乳頭細胞に栄養が行き渡り、発毛を促進します。ミノキシジルに比べると効果は穏やかで、初期のAGA症状に対して有効とされます。ミノキシジルと併用することもあります。

L-リジン

L-リジンは、髪を構成するタンパク質（ケラチン）の生成に関わるため、髪の成長をサポートします。また、L-リジンは体内での鉄の吸収を助ける働きもあります。鉄は血流を改善し、髪の毛の成長に必要な酸素と栄養素を頭皮に供給する重要な役割を果たします。鉄不足は髪の成長を阻害し、薄毛の一因となることがあるため、L-リジンを補うことで間接的に髪の健康維持を支えることができます。サプリとして摂取されることが多いです。

AGA治療をして後悔？実際の口コミ

ネット上でAGA治療をして後悔しているような口コミを集めてみました。みなさん、治療のどのような点で後悔しているのでしょうか？

断言する。薄毛なのに頭皮ケアしてるアナタ、見逃すと必ず後悔する。頭皮ケアすれば薄毛/抜け毛が改善すると勘違いしてない？今すぐやめろ。ハゲないための最優先タスクはAGA治療薬を飲む。生活習慣の改善はマジで後回しでいい。フィナステリド/デュタステリドとミノキシジルでOK！

引用元：X

30歳までAGA治療を始めなかったことは後悔しかない。 AGAについて調べずに、何となくで育毛剤や頭皮マッサージ、亜鉛系のサプリを飲んでたし治ると思ってた。 今思うと20代という貴重な時間を薄毛で終わらせてしまったことをめちゃくちゃ後悔してる。 20代の人は薄毛を治して思いっきり楽しんでほしい。

引用元：X

フィナステリドだけにしておけばよかったっと後悔している方がけっこういます。 ミノキシジル内服薬は発毛効果は高いですが、副作用リスクも高いです。そして、ずっと継続して服用していかなければなりません。 AGA治療は低リスクの薬から始めていく事をおすすめしています。

引用元：X

AGA治療について調べたら毎月の治療費も高く、一生治療が続くという地獄を知ったので潔くハゲで生きていきます。

引用元：X

「AGAクリニックの治療薬（フィナとミノキ）の効果には不満がない。ただ、価格が高くて、続けるのが厳しい…。でも飲まないと薄毛が進行して抜け毛が増えるから中断できない」

引用元：X

第一印象は8割が髪型で決まると言われています。 顔が整っていなくても、髪型が良ければ見た目は及第点になるんです。 逆に顔がイケメンでも、若ハゲだとマジで全然モテない。 つまり彼女を作りたいなら『整形よりAGA治療』が重要！ 彼女が欲しい薄毛男子は肝に銘じておくように。

引用元：X

個人輸入でのAGA治療はこんな場合に失敗！？

フィナ→デュタやミノタブ濃度アップを決断するタイミングが早すぎ！

減薬をする時の容量や期間を間違えてしまう。 クリニックはこの間違いは起きにくい。

引用元：X

「『AGA治療薬には初期脱毛がある！』って聞いてたから、ビビって先延ばしにしてた。でも、今はどうしてもっと早く使わなかったのかと後悔してる」

引用元：X

気になる副作用とその発生率

フィナステリド・デュタステリドの副作用

報告されている主な副作用です。

• 性欲減退（1〜5%）
• 勃起不全（1〜5%）
• 精液減少（まれ）
• うつ（1〜4％）
• 乳房の腫れ（まれ）

外用ミノキシジルの副作用

• 頭皮のかゆみや赤み（3〜５%）
• 初期脱毛（髪が生え変わるため一時的に増える脱毛）（20〜30％）
• 多毛症（1〜３%)

内服ミノキシジルの副作用

• 頻脈（10％前後）
• むくみ（10〜20％）
• 低血圧（まれ）
• 心不全（まれ）

AGA治療を続けることで出てくるデメリットとその対策

AGA治療には、デメリットがある一方で、それを上回るメリットを得られる可能性もあります。代表的なデメリットとその対策を見てみましょう。

デメリット１：継続費用がかかる

継続費用がかかる	対策
AGA治療は自由診療（保険が効かない）ので、安くはありません。しかも長期間続ける必要があります。	治療を始める前に費用のシミュレーションをし、予算に合ったプランを選ぶ。また、ジェネリック薬や海外製品を選ぶとコストが抑えられることも。

デメリット２：継続費用がかかる

一度止めると効果がなくなる	対策
血中にフィナステリドやデュタステリドといった成分を常に保った状態でないと効果が出ないので、毎日飲む必要があります。	治療を始める前に費用のシミュレーションをし、予算に合ったプランを選ぶ。また、ジェネリック薬や海外製品を選ぶとコストが抑えられることも。

デメリット３：性機能への影響が不安

性機能への影響が不安	対策
ある程度年齢がいってる方の中には、そこはもうどうでもいいと考える人もいる一方、性機能への影響は絶対嫌だと思う方もいます。	フィナステリドやデュタステリドの副作用が気になる場合は、医師に相談して副作用が少ない量から試す。

デメリット４：頭皮のかゆみや赤み

頭皮のかゆみ	対策
特にもともと敏感肌の方は、出やすい傾向にあります。	頭皮に優しいシャンプーやローションを使用し、症状がひどい場合は医師に相談してみましょう。

デメリット５：初期脱毛による不安

初期脱毛による不安	対策
一般的には治療開始後2〜6週間の間に現れ、通常は1〜2ヶ月ほどで収まります。治療開始前のヘアサイクルが短ければ短いほど、治療効果が高ければ高いほど、初期脱毛が強く起きる傾向があります。	初期脱毛は一時的な現象です。自己判断で服用を中止したり、薬の用法用量を守らなかったせず、冷静に様子を見て、経過を観察しましょう。気になる場合はウィッグやヘアピース・帽子の着用、ヘアスタイルの工夫をしましょう。

デメリット６：効果が出るまでに時間がかかる

効果が出るまでに時間がかかる	対策
短くても1年以上、治療を継続して行うように推奨されており、途中で治療をやめてしまうと、薄毛が進行する可能性が高いです。	効果を感じるまでには数か月かかることが多いので、焦らず、長い目で取り組む姿勢が重要です。

デメリット７：時間と手間がかかる

時間と手間がかかる	対策
毎日同じ時間に飲むことが推奨されています。薬の効果を確認するため、定期的に通院しなくてはなりません。	日々のケアや通院の手間を減らすために、オンライン診療や自宅配送サービスを利用するのも一つの方法です。

デメリット８：周囲の視線が気になる

周囲の視線が気になる	対策
病院に行っていることを知られたり、薬を飲んでるところを見られたり、初期脱毛が起きたり、または頭髪が増えてくることで、周囲に気づかれるかもと心配する方は多いです。	治療内容をシンプルに伝える、効果が出るまで控えめなヘアスタイルにする、オンラインコミュニティで体験を共有するなど。治療を始めると、少しずつ前向きな変化が見えてきて、周りの視線も気にならなくなってくる方が多いので、焦らずご自身のペースで進めることが大切です。

デメリット９：効果に個人差がある

効果に個人差がある	対策
薬が効くのか効かないのか、どの薬が合うのか。または、期待したほど生えてこなかったというケースがあります。	効果が見られない場合もあり得ますので、定期的に専門医に相談しながら進めましょう。

デメリット１０：自信が影響される

自信が影響される	対策
AGA治療の効果自体は主に医学的な要因に依存していますが、自己肯定感や前向きな気持ちがあると、治療を継続するモチベーションが保たれやすく、結果的に治療の成果を最大化できる可能性があります。	髪の量だけに頼らず、自己肯定感を高める方法を見つけることも大切です。髪の改善とともに、生活の質も向上させていきましょう。

デメリット１１：個人輸入の薬で失敗した

個人輸入の薬で失敗した	対策
個人輸入のメリットとしは、コストの削減・処方箋なしで購入できる・薬の選択肢が広いということが挙げられます。しかし一方で偽造薬が流通しているという報告があったり、自己判断で使用することから健康被害につながるケースもあります。	国内クリニックでもジェネリック医薬品や正規ルートでの海外製薬でコストを抑えることができます。またオンライン診療を利用することで通院の手間も省けます。

AGA治療でしないために

AGA治療は、確かにリスクやデメリットもありますが、それを理解し、しっかりとした情報をもとに選択・対策を講じることで多くの人が望む結果を得ています。