AGAや薄毛の治療にはフィナステリドやミノキシジルといった効果的な薬が登場しましたが、それだけでは満足できない方もまだまだいるというのが実情です。治療薬や生活習慣でも望んだ結果が得られない場合、その次の手段として「植毛」という手があります。
近年の植毛は自分の毛を自分に移植する“自毛植毛”が主流となっています。植毛をするというと、「手術を伴う大掛かりな治療」とか「費用が高額すぎて一部の富裕層のみ受けられる治療」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
そこで今回は自毛植毛の中身とそれにかかる費用を徹底的にリサーチしてみました。植毛に踏み切ろうが迷っている方や、自毛植毛についてもっと知りたいという方の参考になれば幸いです。
自毛植毛とは
自毛植毛とは、自分の毛髪が力強く生えている箇所から、薄毛のエリアに毛髪を移植する治療法です。髪の毛を増やす「増毛」ではなく、「すでに生えている毛の再配分」で、適所に再分配することで薄毛を目立ちにくくするのが狙いです。
特にAGA(男性型脱毛症)による薄毛に効果的とされています。なぜならAGAでは薄毛になりにくい領域と、薄毛になりやすい領域がはっきりしているからです。薄毛になりにくいエリアから毛髪の毛包ごと取り出し、薄毛が目立っているエリアに植え替えることにより、薄毛を目立ちにくくします。
ちなみに、女性型脱毛症は頭髪全体で薄毛になるのが特徴なので、日本皮膚医学会のガイドラインによると、自毛植毛治療の推奨度は、男性のAGAよりも低くなっています。つまり、女性型脱毛症おにて自毛植毛をやってはいけない事はないが、十分な経験と技術を有する医師が施術することに限って、行っても良いという程度です。
おさらい:薄毛になりにくい領域となりやすい領域
AGAはおでこの生え際、前頭部、頭頂部には男性ホルモンのテストステロンを、より強力な男性ホルモンのジヒドロテストステロンに転換するⅡ型5αリダクターゼが多く存在し、かつ側頭部や後頭部には存在しないしないジヒドロテストステロンのレセプターが存在します。ジヒドロテストステロンがレセプターと合体すると、毛母細胞を破壊します。
生え際・前頭部・頭頂部 | 側頭部・後頭部 | 髭 | |
Ⅰ型5αリダクターゼ | ◯ | ◎ | ◯ |
Ⅱ型5αリダクターゼ | ◎ | ◯ | ◎ |
ジヒドロテストステロン レセプター | ◎ | × | × |
AGAの鍵を握るⅡ型5αリダクターゼとジヒドロテストステロン レセプター。この2つが存在しているのは生え際・前頭部・頭頂部=薄毛になりやすい領域です。側頭部・後頭部・髭には5αリダクターゼが存在するものの、レセプターが存在しないため薄毛になりにく箇所です。
一般的には側頭部よりも手術痕が目立ちにくく、かつエリアの広い後頭部(後頭部中央の頭蓋骨突起より下)の毛髪の毛包ごと切り出して、薄くなっている箇所に植え替えます。毛包ごと切り出す箇所のことを「ドナーエリア」と呼びます。
自毛植毛に踏み切る前に大切なこと
自毛植毛は自分の臓器を自分に移植するのと同じことなので、人工毛の移植のように拒絶反応はありません。しかし、拒絶反応がないからといってどんな毛でもいい訳ではありません。
畑の準備はできているか
以前の記事で、頭皮は畑で毛髪は作物だと例えたことがあります。移植するにあたって必要なのは、良い畑で育った良い作物です。頭皮自体に強い皮膚炎があったり、血流が悪かったりすると植毛が上手くいかないことがあります。頭皮は病気や栄養状態の影響も受けますので、健康な頭皮と体が重要な要素になってきます。
良い苗は準備できているか
良い畑が準備できていたら、次は良い苗を準備しなくてはなりません。痩せ細った苗からは力強い作物は育ちません。つまり太くて健康的な毛髪が必要なのです。例えば薄毛と太い毛の境目あたりから毛を取って移植しても、そう時間がたたないうちに、移植先で薄毛に変わってしまうかもしれません。
ドナードミナント
自毛移植は毛包ごと移植するのですが、毛包は移植されて場所が変わっても、元々あった場所の性質を維持し続けます。この現象を「ドナードミナント」と呼びます。つまり将来薄くなりそうな場所からドナーを取ってくると、移植後に毛が細くなってしまうのです。このリスクを避けるために、後頭部の健康的な頭皮と太い毛髪が大切なのです。
現在髪がフサフサで悩みがなくても、今ある毛のためにも、将来のためにも、頭皮と毛髪のケアを疎かにする事は絶対おすすめしません!
自毛移植の種類
採取方
自毛の採取法には現在主流となっている2種類があります。
FUSS法/FUT法(ストリップ法)
Follicular Unit Strip Surgeryの略でストリップ法とも呼ばれています。メスを使って細く帯状にドナーを切り取る方法です。FUT法(Follicular Unit Transportation)とも言われます。
毛髪は1本1本バラバラに生えている訳ではなく、1つの毛穴から1〜3本の毛包が集まって生えています。毛髪が1本だけ生えているもの、2本生えているもの、3本生えているもの等に株分をし、薄毛部分に移動して植えていきます。毛包単位ごとの株をグラフトと言います。1本のグラフトもあれば3本のグラフトもあるという事です。
毛包は平均1㎠あたり150〜170本あるので、2,000本の毛が必要な場合、縦1.2cm×横12cmほどの帯状部分が必要となります。切り取った後の傷は縫合するため、傷跡を目立たなくするには縦幅が1cm〜1.2cmが適切と言われています。
FUE法(毛包単位採取法)
もう一つは、Follicular Unit Excisionの略で、毛包単位採取法と呼ばれています。パンチニードルという針状のメスを用いて、グラフトごとにくりぬきます。
1箇所から密集して取らずに、バラバラに採取することで、自然にふさがる傷跡がばらけて目立たなくなるメリットがあります。傷跡が残るFUSS法と比べると、パンチニードルの穴は大きくても直径1.0mm程度のため、処置後は縫合も必要なく自然に穴は閉じます。
広範囲から一度に採取可能なのは、FUSS法ですね。
ただFUSS法は目立たない後頭部といえども傷跡が残ります。
患者の負担が少ないのは圧倒的にFUE法ですね。
グラフトの植え方
採取してから移植は、通常 数時間以内に開始されます。FUSS法にせよ、FUE法にせよ、採取したグラフトは移植するまでの間、できるだけフレッシュに保つため、水温4度程度のハイポサーマソルという組織培養液に浸しておきます。
採取後は手作業で余分な組織を取り除き、あらかじめデザインした移植範囲に植えていきます。
おでこの生え際は1つの毛穴から1本だけ生えいるため、生え際には1本のグラフトを移植します。前頭部には2本のグラフト、頭頂部は3本のグラフトというように、グラデーション状に移植することで自然に見せます。
植え方には2種類あります。
ラインスリット
グラフトを収めるための箇所に、メスのような器具でライン状に切れ目を入れ、その隙間にグラフトを埋めていく方法です。
ホールスリット
グラフトを収めるための箇所に、注射器のような器具で穴を開けて、その穴にグラフトを埋めていく方法です。
どちらの植え方を選ぶかはクリニック次第ですが、国際的にもラインスリットの方が仕上がりが綺麗で、患者の負担が少ないという認識があるようです。ホールスリットは穴を開けた皮膚が欠損しますが、ラインスリットでは皮膚の欠損はなく、メスで切った隙間は時間が立つと自然にくっつきます。ラインスリットの方が手技としては難しいようです。
植毛後、移植した毛の90%が抜け落ちる?
ラインスリット、ホールスリット、いずれの方法で移植をした場合でも、植えた箇所の縫合はありません。自毛植毛は植える組織が小さいので、すぐに血小板(血液を固める役割)やフィブリン(血小板が固めた血液を膜でさらに凝固する役割)による接着が起こり、簡単にするりと抜け落ちたりしません。
一旦接着した毛包は、3日ほどで周囲の頭皮から栄養が入り、微小な血管の再生が始まり、安定します。しかし十分な栄養が移植された毛包に届いていない箇所もあるため、一旦ヘアサイクルの「休止期」に入り、1〜4週間くらいの間に移植した毛の80〜90%が一度抜け落ちます。
しかしちゃんと毛包さえ生き残っていれば、その後すぐに成長期に入り、徐々にうぶ毛が生え、半年〜1年ほどで正常で太くて硬い毛に育ちます。
移植したグラフトの定着率を調べた国際的な大規模調査によると、およそ90%が定着するという結果があります。とても高い定着率ですよね。その最大の理由は、ドナードミナント理論により、AGAになりにくい毛包の性質が受け継がれているからでしょう!
植毛後もケアを怠らない!
植毛後も気は抜けません。植毛した毛は問題なくても、薄毛の領域ではその周囲に元々残っていた毛は徐々に薄毛が進行します。そのため一度自毛植毛で復活したと思って、頭皮と頭髪ケアを疎かにすると、再び薄毛に見えてくることもあります。
日頃から頭皮環境を健康に保つため、生活習慣や頭皮・毛髪ケアは大切にしましょう。またフィナステリドやミノキシジルなどを移植後も続けることで、脱毛が再び顕著になることを防ぐことができます。
自毛植毛の費用と治療内容を解説
さて、ここからは自毛植毛の費用について詳しく見ていきます。
自毛植毛の基本的な費用構造と一般的な価格
まずは費用がどのような構成で成っているか確認してみましょう。
- 診察料(カウンセリング料)
- 手術費
- 麻酔・薬剤費
- アウターケア
- 術後の追加費用
全体的な費用は、最低50万円〜300万円以上までの幅があります。特に、グラフト数や採取方法によって費用が大きく変わるため、クリニックでのカウンセリング時に見積もりを確認するのが大切です。
また、アフターケアにかかる費用は、最小限のものであれば数万円程度で済むこともありますが、PRP療法やその他の追加ケアを受ける場合は、10万〜20万円以上かかることもあります。クリニックによって、手術費用にアフターケアが含まれている場合もあるので、事前に確認しておくことが重要です。生活習慣の改善も含め何かしらの維持費が発生します。
1. 診察料:おおむね1万〜5万円
カウンセリング
初回のカウンセリングや医師による診察が行われます。この段階で、患者の頭皮の状態や脱毛の進行状況を評価し、適切な治療法を提案します。
- 一般的に5,000円から1万円程度です。中には初診料無料のクリニックもあります。
血液検査
また、健康状態を把握するための基本的な血液検査が行われることが一般的です。これにより、感染症や他の健康上の問題がないか確認します。
- 血液検査は、数千円から1万円程度かかることがあります。
その他の検査
さらに一部のクリニックでは、頭皮の状態を詳しく確認するために写真を撮影したり、特殊な機器を用いて頭皮の状態を分析することがあります。
- この費用は、数千円程度かかります。
2. 手術費用:おおむね50万〜300万円
自毛植毛の主な費用部分です。具体的には以下の要素が含まれます。
グラフト数による料金
自毛植毛の費用は、移植する毛髪の「グラフト数」(1グラフト=毛髪1〜4本)によって決まります。以下が目安です。
- 1000グラフト程度: 約50万〜100万円
- 1500〜2000グラフト: 約80万〜150万円
- 3000グラフト以上: 約150万〜300万円
採取方法の違い
採取方法には2つの主な方法があります。
- FUSS法(ストリップ法): 皮膚の一部を切り取って毛包を採取。費用は比較的安い。
- FUE法: 毛包単位採取法): 1つ1つ毛包を直接採取。傷跡が目立ちにくいが、FUSS法よりも高額。
一般的にFUE法の方手間がかかるため、10〜30%ほど高くなります。
3. 麻酔・薬剤費用:おおむね6〜12万円
手術に必要な麻酔や、術後の痛みを軽減するための薬剤の費用が発生します。これらは手術費に含んでいるクリニックもあります。
- 手術にかかる麻酔費用は一般的に5〜10万円程度です。
- 手術後の抗生物質、痛み止めなどの薬剤費用は、1万〜2万円程度かかることがあります。
4. アフターケア:おおむね5千〜2万円
術後の診察
術後の定期的な診察が行われます。多くのクリニックでは術後1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年といったタイミングで診察が行われることが多いです。これは、植毛の定着状況や頭皮の健康状態を確認するためです。
- 初回の術後診察は無料の場合が多いですが、2回目以降は5000円〜1万円程度の診察料がかかることがあります。
シャンプーや頭皮ケア製品
植毛後の頭皮は非常にデリケートですので、専用のシャンプーや頭皮ケア製品が推奨されます。これらは、刺激が少なく、毛髪の成長をサポートする成分が含まれているものが多いです。
- シャンプーやトニックなどのセットで5000円〜1万円程度。
5. 追加費用:おおむね5千〜22万円
特殊な条件やオプション(例えば、成長因子注射など)を希望する場合、追加費用が発生することがあります。
PRP療法
毛髪の成長を促進するためにPRP療法(自分の血液から抽出した成分を頭皮に注射する治療)を提供しています。これは、毛髪の成長を促すために有効とされていますが、オプションの治療です。
- 費用: 5万〜15万円(1回あたり)
LEDライトセラピーや低出力レーザー療法
これらの治療法は、毛髪の成長を促進し、術後の回復を助けるために使用されます。クリニックやホームケア用デバイスもあります。
- 費用: 1万〜5万円(数回のセッションやデバイス購入費用)
フィナステリドやミノキシジルの処方
既存の毛髪を維持し、毛髪の成長をサポートするために、内服薬(フィナステリドやデュタステリド)や外用薬(ミノキシジル)が処方されることがあります。
- 費用: 1ヶ月あたり5000円〜1万5000円(薬剤の種類や購入方法による)
自毛植毛の費用は、診察、手術、薬剤、アフターケア、追加費用の5つで構成されていることがほとんどです。具体的な金額は、施術の内容や患者の状態によって異なるため、カウンセリングで詳細を確認し、見積もりを出してもらうことが重要です。
自毛植毛にかかる期間
ところで、自毛植毛は一体どれくらいの期間が必要なのでしょうか?手術を伴いますし、植毛が定着してからも経過観察期間が必要なので、ある程度の時間が必要になります。
トータルで必要な期間は、
カウンセリングから手術まで: 約1〜2週間
手術からアフターケア完了まで: 約12ヶ月
つまり最短で、カウンセリングから手術完了まで1〜2週間、術後のアフターケアを含めて最終的な結果が見えるまで約1年かかります。
手術後の初期段階では数週間の注意が必要で、その後は徐々に定期診察を受けながら回復していく流れとなります。
自毛植毛を実際に申し込む際、初回のカウンセリングからアフターケアまでにかかる期間は、手術の準備や回復に必要な時間によって異なりますが、一般的なスケジュールの流れは以下のようになります。
1. 初回カウンセリング(1日)
最初にクリニックでカウンセリングを受けます。ここでは、頭皮の状態や植毛の計画について相談し、グラフト数の見積もりや採取方法を決定します。また、手術費用やアフターケアについての説明もあります。
- 所要時間: 1〜2時間程度
- カウンセリングから手術までの期間: 通常、希望する手術日の1〜2週間前にカウンセリングを受けることが推奨されます。
2. 術前の検査・準備(1〜2週間前)
手術前に必要な血液検査などが行われます。検査結果によっては手術を延期する可能性もあります。また、手術前の数日間はアルコールを控えたり、頭皮のケアに注意が必要です。
- 検査の所要時間: 数十分〜1時間
- 準備期間: 検査後すぐに問題がなければ、手術は数日〜2週間以内に予約できます。
3. 手術当日(1日)
手術自体は日帰りで行われます。植毛の範囲やグラフト数に応じて、手術時間は数時間〜8時間程度です。局所麻酔を使用するため、術後すぐに帰宅できます。
- 所要時間: 4〜8時間(グラフと数による)
4. 術後1週間〜2週間のアフターケア
手術後の腫れや出血を伴うダウンタイムはFUSS法は一週間程度、FUE法は2〜3日ほどです。また、移植した毛髪が定着するために特に最初の1〜2週間は注意が必要です。この期間に以下のことが推奨されます。
- 頭皮に負担をかけない(触ったり摩擦を避ける)
- 専用のシャンプーを使う
- 激しい運動を避ける
術後1週間〜10日程度で植毛部分のかさぶたが自然に取れ始めます。
- 所要時間: 特別な時間は必要ありませんが、日常生活での注意が必要です。
5. 術後1ヶ月までのケア
術後1ヶ月までには、植毛部分の腫れや赤みが収まり、ほぼ通常の生活に戻れます。ただし、毛髪の成長はまだ進んでいないため、外見上の変化は少ない時期です。
- 定期診察: 術後1週間、1ヶ月でクリニックでの経過観察があります。
- 所要時間: 診察は各回30分〜1時間程度
6. 術後3ヶ月〜6ヶ月の経過観察
植毛した毛髪が「休止期」と呼ばれる段階に入り、一時的に抜け落ちることがありますが、これは正常なプロセスです。新しい毛髪は徐々に再生し始めます。
- 定期診察: 術後3ヶ月、6ヶ月のタイミングで経過を確認します。
- 所要時間: 各回30分〜1時間程度
7. 術後9ヶ月〜12ヶ月
術後9ヶ月〜12ヶ月経つと、新しい毛髪がしっかりと成長し、最終的な結果が見え始めます。通常、この頃には新たな髪が定着し、密度が確認できます。
- 定期診察: 術後9ヶ月〜12ヶ月で最終的な診察を受けます。
8. アフターケア期間のまとめ
植毛手術後、完全な結果が見えるまでには1年程度かかります。その間、定期的にクリニックでの診察を受けることが推奨されます。
割引やキャンペーンの利用法
自毛植毛は高額な施術ですが、クリニックによってはキャンペーンや割引を提供していることがあり、これらを利用することで費用を抑えることが可能です。主な自毛植毛クリニックでよく見られるキャンペーンや割引を比較してみました。
初回カウンセリング無料 | モニター割引 | 期間限定キャンペーン | 交通費・宿泊費補助 | 紹介割引 | 他院からの乗り換え割引 | 複数回施術割引 | 分割払い(ローン)プラン | ポイント・会員制度 | SNSフォロワー割引 | 学割 | |
アスク井上クリニック | ◯ | ◯ 最大30% | ◯ 期間限定で基本治療料22万円OFF | ◯ ・手術費用の3%還元 ・宿泊施設手配サポート | − | − | ◯ 2回目以降の施術を受ける場合、移植グラフト数に応じて1グラフトあたり880円の料金で施術が可能 | ◯ 医療ローンが利用できる | − | − | − |
湘南美容クリニック | ◯ | ◯ 最大50% | ◯ ・期間限定で10%OFF ・院ごとに独自の割引 | ◯ 最大3万円交通費補助 | ◯ 紹介者、被紹介者共に5,000円相当のポイント付与 | ◯ 特定の条件を満たすことで他院からの乗り換えで最大20万円割引 | − | ◯ 様々なクレジットカードやデビットカードによる支払いが可能で、分割払いも選択できる | ◯ 施術代金に応じてポイントが貯まり、次回以降の施術に使用可能 | ◯ LINE友だち追加割引適用、SNSフォロワーに特別キャンペーン実施 | ◯ 20歳以上30歳以下の男性対象「U30応援割」あり |
親和クリニック | ◯ | ◯ 最大50% | ◯ 期間限定で10%OFF | ◯ 交通費、宿泊費の一部補助 | ◯ 紹介者割引あり | ◯ 他院で施術を受けた証明書を持参することで、料金が割引される特典があり | ◯ 2回目以降の施術で特定の条件を満たせば料金が優遇される可能性があり | ◯ 医療ローンを提供 | ◯ 会員登録をすると初回施術料金が割引になる場合があり | ◯ SNSフォロワーに施術料金割引、LINEともだち追加で割引特典もあり | ◯ 学生証を提示すると、10%の割引 |
アルモ形成クリニック | ◯ | ◯ 最大30% | − | ◯ 施術日の往復交通費を補助 | − | − | − | ◯ 医療ローンが利用でき 分割回数も相談可能 | − | − | − |
アイランドタワークリニック | ◯ | ◯ 最大50% | ◯ 期間限定で基本治療料半額 | ◯ ・初診カウンセリング日の交通費補助 ・施術当日の交通費、宿泊費補助 | − | ◯ 他院で施術を受けた証明書を持参することで、料金が割引される特典があり | ◯ 2回目以降の施術では、通常料金から割引が適用される場合があり | ◯ 医療ローン最大84回可能 | − | ◯ SNSをフォローすることで割引が適用 | − |
紀尾井町クリニック | ◯ | − | ◯ ・期間限定でグラフト1株100円OFF ・院ごとに独自の割引 | ◯ ・宿泊施設割引 ・施術当日食事提供 | ◯ 提携サロン「髪屋のモリヤマ」を通じて割引あり | − | − | ◯ 分割払いが可能 | − | ◯ LINEともだち登録で割引、SNSフォロワーにプロモーションが定期的あり | − |
NDクリニック | ◯ | − | − | − | − | − | − | ◯ 医療ローンの利用が可能 | − | − | − |
日本ウェルネス再生クリニック | ◯ | ◯ 最大50% | ◯ 期間限定で50%OFFなど | − | − | − | − | − | − | − | − |
モア&モアクリニック | − | ◯ 最大30% | ◯ 期間限定で50%OFF | ◯ 交通費・宿泊費を一部サポート | − | − | − | ◯ 医療ローンが利用できる | − | − | − |
ヒロクリニック | − | ◯ 最大50% | − | − | − | − | − | ◯ 分割払いが可能 | − | − | − |
NEW AGE CLINIC | ◯ | ◯ 最大50% | ◯ 期間限定で基本治療料無料 | ◯ 交通費、宿泊費全額負担 | − | − | − | ◯ 分割払いに対応 | − | − | − |
TOM CLINIC | ◯ | − | − | − | − | − | − | ◯ 医療ローン利用が可能 | − | − | − |
ヘア&スキンクリニック | − | ◯ | − | ◯ 施術当日交通費サポート | − | − | − | ◯ 医療ローン利用が可能 | − | − | − |
1. 初回カウンセリング無料キャンペーン
多くのクリニックでは、初回のカウンセリングを無料で提供しています。これにより、複数のクリニックを比較しながら、費用やサービス内容を確認することができます。通常、カウンセリングには費用がかかる場合もあるので、無料キャンペーンを利用することで無駄な出費を防げます。
2. モニター割引
クリニックによっては、施術後の写真や経過を公開することを条件に、モニター割引を提供しています。モニター割引は、通常の手術費用から20〜50%程度の割引が適用されることが多いです。
- 条件: 手術前後の写真提供、体験談の提供、クリニックのサイトや広告での公開などが必要な場合があります。
- 割引額: 約20〜50%オフ
3. 期間限定キャンペーン
特定の時期にクリニックがキャンペーンを実施することがあります。例えば、夏や年末年始などに「○○万円引き」や「グラフト数に応じた割引」などの期間限定キャンペーンが行われることがあります。これらのキャンペーンは、定期的に公式サイトや広告で確認すると良いでしょう。
- 割引額: 例えば、5万〜30万円程度の割引が適用されることがあります。
4. 交通費・宿泊費補助あり
クリニックの中には、交通費や宿泊費を補助しているところもあります。多くのクリニックが地方から訪れる患者の負担を軽減するため、交通費や宿泊費の一部を補助するサービスを提供しています。
5. 紹介割引
既に施術を受けた患者からの紹介によって、割引が適用されるクリニックもあります。友人や家族に自毛植毛を受けた人がいる場合、その紹介を受けることで、施術費用が割引になることがあります。
- 割引額: クリニックによりますが、数万円の割引や特典が付与されることが多いです。
6. 他院からの乗り換え割引
他のクリニックでの治療や相談を受けた後に、特定のクリニックに乗り換える場合に適用される割引です。このような乗り換え割引を提供しているクリニックは、競争の激しい地域で見られることがあります。
- 割引額: 施術費用の10〜20%程度が割引される場合があります。
7. 複数回施術割引
1回の施術ではカバーできない広範囲の植毛を行う場合、複数回の施術が必要になることがあります。その際に、2回目以降の手術に割引が適用されるクリニックもあります。
- 割引額: 2回目以降の手術で10〜30%の割引が適用されることがあります。
8. 分割払い(ローン)プラン
自毛植毛は高額ですが、多くのクリニックでは分割払い(医療ローン)を提供しています。分割払いを利用することで、一度に大きな金額を支払う負担を減らし、月々の支払いにすることができます。また、クリニックによっては金利が低いローンや、無金利のキャンペーンを行っている場合もあります。
- 支払い期間: 12〜60ヶ月など、自由に選べる場合があります。
- 金利: 低金利や無金利キャンペーンが適用されることもあります。
9. ポイント制度や会員割引
クリニックによっては、施術を受けるたびにポイントが貯まる制度を導入している場合があります。貯まったポイントを次回の施術やアフターケアで使用できる場合があります。また、会員登録をすると特別な割引やキャンペーン情報を受け取れることもあります。
- 割引額: 数万円分のポイントや特別価格での施術が受けられることがあります。
10. SNSフォロワー割引
一部のクリニックでは、公式のSNSアカウントをフォローすると割引が適用されるキャンペーンを行っています。SNS上での拡散やレビューを書いた場合にさらに割引が適用されるケースもあります。
- 割引額: 5000円〜数万円程度の割引
11. 学生割引
若年層向けの割引として、学生証を提示することで割引が適用されることもあります。これにより、学生でも比較的手軽に施術を受けやすくなります。
- 割引額: 5%〜10%程度の割引
各種割引やキャンペーンは活用すべし!
自毛植毛の費用を抑えるために利用できるキャンペーンや割引は多岐にわたります。特にモニター割引や期間限定キャンペーン、紹介割引などは費用を大幅に抑えることができるため、施術を検討する際にはこれらの割引情報を積極的に確認しましょう。公式SNS、LINEなどは期間限定キャンペーン情報を得やすいので登録しておくのもいいですね。また無料カウンセリング時にキャンペーンの有無を尋ねるのもおすすめです!
自毛植毛といえばトルコ?美容医療大国 韓国もあり?
自毛植毛は国によって費用が大きく異なることがあります。各国の経済状況、医療コスト、クリニックの競争力などが影響を与えるため、施術を受ける国を選ぶことによって費用を抑えることができる場合があります。特に、日本、韓国、トルコは自毛植毛の施術で人気が高い国ですが、それぞれの国での費用や技術に関する特徴が異なります。
1. 日本における自毛植毛の費用
日本では、医療技術が高く、クリニックのサービスが充実しているため、安心感がある反面、費用は比較的高い傾向にあります。
- 平均費用: 1000〜2000グラフトで80万〜150万円
- 施術の特徴:
- 高品質で信頼性の高いサービスが提供される。
- 病院内の清潔さやアフターケアの充実が特徴。
- 日本のクリニックは医師の技術や経験が高い場合が多いが、費用が高いため他国と比べると割高。
2. 韓国における自毛植毛の費用
韓国は、美容医療が発達しており、特に髪の施術や美容整形で有名な国です。費用は日本に比べると若干安い傾向があります。
- 平均費用: 1000〜2000グラフトで60万〜120万円
- 施術の特徴:
- 美容クリニックの競争が激しいため、技術水準が高く、費用が比較的リーズナブル。
- 美容医療に特化したクリニックが多く、最先端技術を導入している場合が多い。
- 観光を兼ねた「メディカルツーリズム」が盛んで、海外からの患者も受け入れている。
- 日本語対応可能なクリニックが増えており、言語面での不安も少ない。
3. トルコにおける自毛植毛の費用
トルコは、自毛植毛の「メッカ」とも言われるほど、多くの外国人が自毛植毛を受けに訪れる国です。費用が非常に安いことから、特に欧米諸国からの患者が増加しています。
- 平均費用: 1000〜2000グラフトで20万〜60万円
- 施術の特徴:
- 費用対効果が非常に高く、他国と比べても圧倒的に安い。
- 特にイスタンブールは自毛植毛のクリニックが非常に多く、競争が激しいため価格が抑えられている。
- 多くのクリニックが世界的に認められた高い技術を持ち、FUE法やDHI法*など最新技術を用いている。
- 「メディカルツーリズム」として、飛行機代や宿泊代を含んだパッケージが提供されていることも多い。
- ただし、クリニックの数が多いため、施術の質にはバラつきがあり、信頼できるクリニックを選ぶ必要がある。
*自毛植毛において、FUE法とDHI法はどちらも、患者自身の毛を移植する方法ですが、手術の手順や使用する器具に違いがあります。
FUE法(Follicular Unit Extraction)
- 方法: FUE法は、毛包単位を一つずつ採取し、別途作成した移植部位(受け入れ部)に植毛する方法。
- 手順:
- ドナー部(主に後頭部や側頭部)から毛包単位を一つずつ採取。
- 移植先にスリット(小さな切開)を作成。
- 採取した毛包をスリットに植え込む。
- 特徴:
- 採取後に移植部位を作成するため、手順が別れている。
- スリット作成が必要。
- 比較的多くの本数を移植可能で、広範囲に適している。
- 毛包を採取して別途スリットを作成し、その後植毛する方法で、広範囲の植毛に向いている。
DHI法(Direct Hair Implantation)
- 方法: DHI法は、専用の植毛用ペン(Choiペン)を使い、毛包を採取した後、そのまま植毛を行う手法。
- 手順:
- ドナー部から毛包単位を採取。
- 採取した毛包をChoiペンにセット。
- 直接、移植部位に植毛(スリット作成不要)。
- 特徴:
- 採取した毛包を即座に植毛するため、毛包の外での滞在時間が短い。
- スリットを作成せずに直接植毛できるため、手術時間が短縮されることが多い。
- 密度を高く、精密なデザインが可能。
- 採取した毛包を専用の器具で直接植え込む方法で、より密度を重視したデザインや小規模の植毛に適している。
特徴技術面での違い
各国における自毛植毛の技術に関しては、基本的な手術技術(FUSS法、FUE法、DHI法)はグローバルに標準化されているため、大きな差はありませんが、以下のような点で違いがあります。
商品 | 医師の経験と技術 | アフターケアとサービスの質 |
---|---|---|
日本 | 医療技術が高く、医師のトレーニングも厳格。安全性や仕上がりの自然さにおいて非常に高い水準が期待できますが、その分費用が高い。 | アフターケアが非常に丁寧で、長期間にわたるフォローアップが期待できる。術後の診察やケアが含まれていることが多く、安全性や信頼性が高い。 |
韓国 | 美容外科に特化した技術が進んでおり、特に審美的な仕上がりに重点を置いている。クリニックによってはハイエンドな技術を提供し、自然な仕上がりを得られることが多い。 | アフターケアも比較的丁寧で、特に海外からの患者向けに専用のサポート体制を整えているクリニックが多い。観光と美容を両立させることができる点も人気。 |
トルコ | 世界的に高い評価を受けており、特にFUE法の施術が盛ん。多くのクリニックで効率的かつ経済的な施術が行われていますが、クリニックによっては技術やサービスに差があるため、慎重に選ぶことが重要。 | メディカルツーリズムが盛んで、術後の滞在やサポートも含んだパッケージが多い。帰国後のケアはオンラインで行われることが多いですが、アフターケアの質にばらつきがあるため、信頼できるクリニックを選ぶことが重要。 |
結論
- 費用面: トルコが圧倒的に安く、次いで韓国、日本の順で高くなります。
- 技術面: 基本的な手術技術に大きな差はないものの、各国の医師の経験やアフターケアの質に違いがあります。日本と韓国は、より高品質なサービスやケアを求める人に向いており、トルコは費用を重視する人に最適です。
施術を受ける際は、費用だけでなく、クリニックの評判や医師の経験、アフターケアの内容をよく確認し、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
あなたのQOLを安心して保つために
筆者は中学生の頃から化粧品に課金してきました。そしてアラフィフの今、おそらく150万円以上は注ぎ込んでいます。化粧品30年間の150万円と、植毛1回の150万円は簡単には比較的ませんが、外見を大きく左右する事に対してお金を払うという考えでは、同じ価値観なんじゃないかなと思います。
なぜ自毛植毛をするのか。それはきっとあなたがQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を落としたくないからではないでしょうか。筆者の化粧品課金も、綺麗に見られたいとか、若く見られたいとか、そういう理由ももちろんありますが、何より自分が化粧(基礎化粧も含む)をすることで前向きになれて、生き心地が良いからです。化粧水を塗らずに乾燥パリパリの顔でもまあ生きていけますが、きっとその日のテンションは上がらず、私の生活の全ての生産性を下げることでしょう。
生活習慣の改善、正しい頭皮ケア、フィナステリドやミノキシジルの治療の先にある自毛植毛。自毛植毛は現状 薄毛に対する最終手段です。そこで失敗しないために、ぜひ自分が心から納得して、安心してお任せできるクリニックと医師を見つけ出してください。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。自毛植毛のことを詳しく知りたかった方や、自毛植毛をしようか迷っている方の参考になれば幸いです!
コメント